佐用町昆虫館の歴史

佐用町昆虫館の歩み、主なできごとです。関連した雑誌記事などのファイルはこちらに置いています。


◆ 佐用町昆虫館 開館10周年

2009年に開館した佐用町昆虫館が、2019年で開館10周年を迎えました。6月1日(土)には、さよう文化情報センターにて「佐用町昆虫館開館10周年記念 むしむしまつり」を開催しました。
約300人の参加者をお迎えし、たくさん虫と遊びました。町議会議員のみなさま、県民局長さんほか、来賓のみなさまにも、昆虫館の活動を見ていただきました。

また、雑誌「きべりはむし」の42巻1号を、開館10周年記念号として発行し、10年間のあゆみやトピックスを収録しました。

◆ 井植文化賞<地域活動部門>受賞

NPO法人こどもとむしの会が、公益財団法人井植記念会より、2015年度井植文化賞<地域活動部門>を、受賞しました。副賞の100万円は、全額を佐用町に寄附させていただきました。

◆ 「佐用町昆虫館、台風災害と復興の記録」を作成

佐用町昆虫館、台風災害と復興の記録〜平成21年(2009年)台風9号水害による佐用町昆虫館の被災と復旧、復興に関する記録集〜を作成しました(編集発行:2009佐用町昆虫館復興支援ネットワーク)。
A4判32ページ(半分カラー)の冊子です。冊子体は、2011年4月以降、佐用町昆虫館で配布しています。(ただし、部数に限りがあります)

閲覧用低解像度(PDF:5.3MB)
プリント用高解像度(PDF:66MB)

2009年8月9日夜〜10日未明にかけて発生した台風9号の水害によって、佐用町昆虫館も大きな被害を受け、昆虫館は、開館から4ヶ月で再び休館となりました(昆虫館の被害状況)。
しかし、全国からの温かいご支援、関係者の献身的な努力により、2010年4月、再び開館することができました。


◆ 兵庫県立人と自然の博物館と「連携に関する協力協定書」に調印

「兵庫県立人と自然の博物館と佐用町昆虫館は、生物多様性の保全、環境学習・生涯学習の推進、地域づくりに寄与するため、この協定を締結し、互いの交流・連携を広く進めるものとする。」とし、2009年8月9日、雨脚が強まる中、佐用町昆虫館にて、協定書の調印式が行われました。

協定調印 協定後の記念撮影
左から、佐用町庵逧町長、人と自然の博物館中瀬副館長、佐用町昆虫館内藤館長

◆ 生まれ変わった佐用町昆虫館が開館(2009年4月3日)

2009年4月4日(土)新しく生まれ変わった昆虫館が開館し、小雨の降る中、開館記念式典が行われました。テープカットだけを玄関前で、あいさつや祝辞は広くなった館内で行われました。当日のようすはこちら
開館式典

佐用町昆虫館が開館するまで

◆ 館内の清掃と開館準備(2008年12月〜2009年3月)

2008年10月、廃止された兵庫県昆虫館の施設は、県から町に無償譲渡され、開館に向けて、不要施設の撤去工事などが行われました。むしの会の会員は、新しい昆虫館の整備のため、奮闘いたしました。

2009年3月28-29日
2009年3月20-22日
2009年3月15日
2009年3月8日
2009年2月22日
2009年2月7日
2009年2月1日
2009年1月18日
2008年12月21日

◆「がんばれ昆虫館セール」(2008.11.30)

温室の撤去に伴い、温室で栽培されていた植物をみなさんにお分けするイベントを行いました。また、残りの植物は、2008年12月16日、県立三木山森林公園に引き取られました。200名を越える来場者がありました。スタッフ込みで300名としましょう! 実際、24名の正会員、3名の学生スタッフほか、メンバーの方のご出展多数で、スタッフだけでも数十人でした。当日のようすは、こどもとむしブログでも紹介しています。出店者と配置図はこちらからダウンロードできます(PDF88KB)

11月30日、かねてより準備を進めてきました「がんばれ昆虫館セール」が、瑠璃寺仁王門横のむしむし広場で開催され、多くの人々でにぎわい、楽しい会となり、無事に幕を閉じることができました。
準備に携わられた会員、多彩な出店をしていただいた会員、そしてセールに参加してくださった会員の皆様には厚くお礼申し上げます。今回の準備を指揮してくださった近藤さんのお世話で、セールに花を添えてくださった三線演奏の「四天王トリオ」の皆様にも心からお礼申し上げます。
佐用町からは町長、教育長、教育課長もお見えになりました。特に地元三河地区からは地元の特産品や新鮮野菜を出品していただき、また主だった役職の方々は最後までお付き合いくださいました。朝方は好天に恵まれましたが、午後は曇りがちで寒くなり、地元の方々のご好意で広場に焚き火が焚かれ、暖を取ることができました。皆さんには大変お世話になり、ご厚意に感謝申し上げます。
セールの目玉である温室植物のコーナーには、栽培に手塩をかけてこられた内海先生もお元気で参加してくださり、栽培法などについてご教示されていました。先生の教え子さんたちも来られて、記念の鉢を買い求めておられました。子供連れのご家族も大勢お見えいただき、子供たちは昆虫グッズや生き虫に興味津々のようでした。(内藤理事長より)

セール

◆ 佐用町昆虫館条例施行(2008.10.1)

昆虫館の施設が、兵庫県から佐用町へ無償譲渡され、佐用町昆虫館条例が公布・施行されました。

◆ 設立総会プレイベント「むしむしビンゴ&どんぐりブローチであそぼう」(2008.5.10)

NPO法人こどもとむしの会の設立総会に先立って、13時から14時の間、閉館中の昆虫館にて、地元の子どもたちを対象としたイベントを開催しました。
最悪のお天気でしたが、地元三河小の子どもたちが20人ほども来てくれました。
いいお天気だったら虫さがしをする予定でしたが、雨だったので、昆虫館の中で虫さがし。はからずも、昆虫館は、雨のときに活躍する施設であることがよくわかりました。

トピックス5トピックス7トピックス8トピックス10
こどもとむしブログの記事」もごらんください。


旧兵庫県昆虫館と館の廃止まで

◆ 閉館に伴う「平山修次郎コレクション」の移設作業(2008.3.14)

平山コレクションは県に引き取られ、標本の一部は「ひょうご環境体験館」に展示されることになりました。
兵庫県環境学習課による作業。
移設1  移設2

◆ 兵庫県昆虫館、閉館の通知(2008.3.7付)

県の行政監査や行財政構造改革における公的施設の見直しを受け、兵庫県は、平成13年度から18年度末までの5年間、佐用町に管理運営委託。県は、以後の運営(廃止or町移管)に関する地元等との調整のため管理運営委託を19年度の1年間延長したが、19年9月末、町は「町単独での運営は困難であり、昆虫標本の移設展示も施設面と管理の面で困難である」と回答、20年(2008年)3月で県昆虫館の廃止が決定。
19年(2007年)12月、竹田真木生教授は、佐用町に昆虫館存続に向けての「提案書」を提出。平行してNPO法人設立に向けての動きがスタート。20年(2008年)1月、庵逧典章佐用町長は竹田教授と面会し、NPOによる運営を支援する方針を表明。それを受け、NPO法人(本会)の第1回設立準備会が神戸大学にて行われた。


閉館通知 関係機関に発せられた閉館の通知。37年の歴史も、終わるときは紙1枚。

◆兵庫県千種川グリーンライン昆虫館(兵庫県昆虫館)(1971年〜2008年)

西日本初の昆虫生態展示施設として親しまれてきました。
昔のパンフ 昔のホームページ
旧兵庫県昆虫館のパンフレット(左:PDF 972KB)、閉館直後のホームページ(中:PDF 685KB。ブラウザとの相性が悪く、文字が重なっています。)、1974年11月に撮影された昆虫館の全景(右:JPEG 116KB)