ギンヤンマ、とったよ!「むしむしデイキャンプ2021」9月18日(土)・9月19日(日)~国立淡路青少年交流の家~

【1日目】 9月18日(土)台風のち・・・

今年で7年目のむしむしキャンプも、8月20日からの緊急事態宣言発出のなかでの日帰り2日セットでの開催になりました。「感染対策を最優先に」と国立淡路青少年の交流の家のみなさんと夏から準備を進めてきました。
ところが前夜から台風14号が近畿を直撃の様子。18日は淡路島をなめるように通過するという予報。「1日目は中止だな。」とほとんどあきらめて寝ましたが、朝6時に起きてみると警報はどこへ??な空。雨も降ってません。風もそんなに吹いてません! 6時2分、国立淡路青少年交流の家の山川さんから「警報解除で、キャンプ実施で~す!」と明るい声の電話がかかってきました。しっかり目を覚まして、南あわじへ向かいましょう!
明石大橋はガラガラ。ぽつぽつ雨粒が落ちてきます。橋のむこうは雨雲におおわれてるけど、この7年の経験で「南あわじは必ず晴れる!」と妙な自信。今回は、どんな人が来てくれて、どんなデイキャンプになるのでしょうか。わくわくです。

10時。受付開始です。虫アミ持った子たちが続々とやってきます。ほらもう、こんなピカピカな青空がひろがっています。日射しも強烈!台風は東に去ってしまいました。今日はみんなで「虫とり」をたのしみましょう!

恒例、むしのとりかた講座です。「アミはこうやって使うんだよ」と吉田くんの実演です。

さっそくバッタやトンボをとって来てくれました。とった虫は1匹ずつ自分の名前を書いたシールバックに入れます。そこへむしむし博士たちが虫の種名を書いて、なかま別にぶら下げていきます。最初は自分でとった虫をさわれない子がいっぱい!かごから出して袋に入れるのは一苦労。キッズスタッフが手伝ってあげてます。「どんな虫をどれだけとったか」毎年のデータが残ります。

台風の吹きもどしの風が強くて、虫を入れたシールバッグがパタパタ揺れてます。
虫の名前も、子どもたちはすぐ覚えて「これはショウリョウバッタ。」と自分でぶら下げてくれます。

駐車場でギンヤンマのオスとメスをいっぺんにとった男の子。 交尾中だったのかな?
初めてとったギンヤンマ。それも一度にオスとメス!「やった!」感いっぱいの この表情。彼にとって忘れられない日になりそうですね。9月18日はギンヤンマ記念日!

目玉ぐりぐりのギンヤンマの顔。口も迫力~~! (写真:久保さん)

昼食後は、みんなで浜に出てみましょう。日差しが強いので熱中症にも要注意!
青空には台風の雲が残っています。

なにかを掘っています。

怪物です!

吹上浜にはこんな大きな(2cmぐらい?)アリジゴク(写真:左)がいます。オオウスバカゲロウの幼虫です。ほかのアリジゴクのように すり鉢状の巣は作りません。ちゃっちゃっちゃっとお尻から砂にもぐり大アゴの先を砂の上に出して獲物を待つのです。ほかにもハマヒョウタンゴミムシダマシ(写真:右)などの小さな甲虫も見つけました。内田くんは「ゴミダマ」と何ともかわいそうな呼び方をしてましたが、ゴミダマさんをアリジゴクと一緒のお皿に入れてたら捕まってしまいました。いきなり大あごでつかまえて体液を吸うのです。こわ~~い! 指先をはさまれると人間でもちくっと痛いです。

どうしてもアリジゴクを自分で探したい少年がいました。みんなが疲れて炊事場に戻り始めてもずっと探していました。最初は欲しいのかな?と持っていた子をあげようとしたのですが、『違う!』と言い、『自分で捕まえたいねん』と言いました。その後一緒に探すこと数分、遂に『見っけた!』と明るい声で教えてくれました。こちらもとても嬉しかったです。(井嶋さん談)

15時からは、野外炊飯場で「むしのおえかき」です。今日とった虫をプラバンシートに描きます。ゆかいなかわいい虫さんが、いっぱい生まれてます。

ハサミで切って、オーブントースターで加熱すると・・・・

きゅきゅきゅっと縮んで、こんなかわいい、世界に一つしかないキーホルダーのできあがり!!!

終わりの会です。キーホルダーの虫の名前と、とった場所や、感想などをご家族ごとに答えてくれました。『むしとり』たのしかったかな?

1日目のプログラムが無事終わりました。

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【2日目】9月19日(日)今日もピカピカの晴れ!

2日目の参加者のみなさんも元気いっぱい!さっそくトンボとりがはじまります。

虫好きの子が今日もたくさん! シールバッグに「ボクの名前を書いて・・・」とった虫を入れます。

トンボ、とくにウスバキトンボはたくさんとれるので、今日はかごに入れてもらいました。
コロナで人の出入りが減ってるからか、松林の下にシナダレスズメガヤやフタバムグラなどの雑草が生え、2年前より砂が硬く絞まっているような気がします。「これでは砂地に棲む昆虫が減ってしまう!」と吉田くん。

昼食後は全員で浜に出ましょう。白い体色がうつくしいヤマトマダラバッタをさがします。

今日もアリジゴク探しに熱が入ります。どこにいるのかな? 堤防沿いの砂の深さは2cmぐらいのところをふわっと掘るとけっこう見つけることができます。草の際でも見つかります。かたまっていたのは昨日つかまえた子たちを逃がしたところだったのかもしれません。
堤防の内側の松林にも何種かアリジゴクがいます。また探してみてください。

交流の家のスタッフ山川さんです。「トンボとったよ!」のこの表情! むしとりはおとなも楽しいのです。

水分をとってひと休みしたらまたむしとり再開。今日一日で虫に慣れたのでバッタを持つことができた姉妹です。やったね!

日がだいぶ傾いてきたので、キーホルダー作りにかかりましょう。

バッタに詳しい内田くんが特徴を説明してくれました。観察のポイントがわかったでしょうか?
どれを描こうかな?

ハラビロカマキリの手の表情を上手に描いていますね。 どんな形?どんな色?じっくり観察!

むしの絵が描けたら、焼いてもらいましょう。熱いから注意して! ハラビロくんのできあがり!

見て!見て! キーホルダー できたよ~~~!

たのしかった一日ももうすぐ終わりです。今日の終わりの会でも、みんなとった虫のことを一生懸命話してくれました。 どの子もとてもいい顔してますね! おうちに帰っても、ご家族でむし採りたのしんでください。

みんなで採った虫たちとは、終了後 バイバイしました。「またね~~!」とそれぞれの棲みかに帰って行きましたよ!


 

参加者のみなさんと「さようなら」をして、片付けを終え帰ろうとしてたら、駐車場前の自動販売機の下から珍しい「お見送り」
シマヘビくんだ! 井嶋さんがひっぱり出して、その後 いっしょに遊びました。

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印象深かったのは、「佐用町昆虫館に行きました」とおっしゃる方が、3家族もおられたことです。うち1家族からは、「昆虫館におられましたよね?」と尋ねられて、びっくりしました。本当にありがたいことです。そのご家族のお子さん(1日目の彼ですね!)が、生まれて初めてギンヤンマを、それも連結した雌雄をまとめて網に入れた時の、大喜びの顔は素晴らしかったです。
リピーターさんもおられますが、やはり初めての採集体験は、子供たちの心に深い印象を与えるんだなと思います。(久保)

二日目もギンヤンマが大好きな少年がいました。ギンヤンマもオニヤンマも大好き!と言って嬉々として虫捕りする姿を見ました。が、帰りの放虫の際にケージの中で喧嘩したであろうギンヤンマを僕のところに持ってきて泣きそうな顔で『動かんくなってん』。大きなトンボでも自分たちと違ってとてもか弱いことを知ったのかなと思いました。これから虫を大切にする少年になる、そんな予感がした瞬間でした。(井嶋)


今回のむしむしキャンプは「台風の警報解除で無事二日間予定通りに実施できたこと」に尽きます。とにかく実施できて よかった!よかった!
参加した子どもさんたちの「はじめてとった!」「はじめてもてた!」の表情が、私たちにはなによりのごほうびでした。

今年も「密」にならないよう 参加者のみなさんとの距離のとりかたがむずかしく、積極的にはたらきかけにくい状況でした。むしの会のスタッフが虫とどう遊んでいるか、どんな風にむしとりをたのしんでいるのかも見て(例えばアリジゴク探し)ご家族での「むしとり」の参考にして下さったらうれしいです。私たちが運営している佐用町昆虫館(4~10月の土日祝開館/コロナにより予約制/詳しくはHPをご覧ください)へも足を延ばしてください。虫好きのスタッフや子どもたちがみなさんを待ってます!


むしむしデイキャンプへのご参加、ありがとうございました!
小さなお子さんたちが親子でむしとりをたのしむ様子はしあわせそのものです。今回のキャンプでますます虫さんと「なかよし」になってくれたと思います。 また来年もいらしてください!

2日間で採った虫:72種 302匹
(昆虫以外は、カエル・カニ・ナメクジ・まつぼっくり など)

参加者 73名
1日目:12家族36名(おとな18名・こども18名)
2日目:13家族37名(おとな18名・こども19名)

国立淡路青少年交流の家スタッフのみなさん
こどもとむしの会スタッフ:久保弘幸・井嶋幸司・吉田峰規(有馬富士自然学習センター)・宇野宏樹・内田隼人・吉岡朋子
こどもとむしの会kidsstaff:松岡想・井嶋梢
                                 【報告:吉岡】


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