みんなも、昆虫調査員! このむし、みつけたら、おしえてね

兵庫県版レッドデータブックの改訂にあたり、情報収集をしています

レッドデータブック(レッドリスト)は、絶滅の恐れのある野生動植物の種のリストです。兵庫県では、他県に先駆けて1995年に策定され、2003年に全体、2012年に昆虫類の改訂が行われました。2022年度に昆虫類の改訂が10年ぶりに行われる予定です。

絶滅の恐れがあるかどうかを知るためには、どんな虫が、今、どこに、どのくらい、いるのかを知ることが必要です。そのため、多くの人に、いろんな虫を、みつけてほしいです。

でも、すべての虫を調べることはできないので、みつけてほしい虫を決めました。がんばって、いっぱいみつけてね!

情報提供して「MMポイント」を集めよう!

兵庫県内で、情報募集対象の虫をみつけたり、つかまえたら、写真を撮って、情報提供フォームから送信ください。

自信がないけど、これはそうかな、という情報でもかまいません。虫にくわしいスタッフが、写真で確認します。

1種・1産地の情報提供ごとに、発見者に1ポイントが付与されます!
ポイントがたまると、いいことがあるかも!?

ポイントの集め方や、カウントのしかたなどは、こちらの説明をお読みください。(PDFファイル)

情報募集期間:2022年4月30日まで。

ポイントの対象データは、2021年4月20日以降のものとします。それ以前の情報も集めますが、ポイントには含めません。

情報募集 対象の虫

全部で、351種(群)あります。

兵庫県版レッドリスト2012掲載種

兵庫県版レッドリスト2012には、292種が掲載されています。内容は、ひょうごの環境サイトから、ごらんいただけます。

スタッフの「気になる虫」

292種全部を調べるのは無理だし、リストに含まれない虫の情報も集めたいよね。ということで、こどもとむしの会のスタッフが、今、どこに、どのくらいいるのか「気になる虫」をリストアップしました。

「気になる虫」には、141種(群)がリストアップされました。兵庫県版レッドリスト2012に含まれているものは82種、含まれていないものは59種(群)でした。
「気になる虫」のリスト全体は、こちらからご覧いただけます。(PDFファイルエクセルファイル

とくに「気になる」25種(ポスターPDF)

141種でも多いし、発見するのが難しい虫もあるので(多分にスタッフの願望も含まれていたりする)、さらにその中から、とくに、みんなにみつけてほしい虫を、25種選んで、ポスターにしました。

よろしければ、PDFファイルをプリントして、ご利用ください。配布自由です。

とくに「気になる」(ポスター掲載種)の解説

以下、ポスターに掲載している25種の虫の解説です。

ポスターの配列は、だいたいの出現期の順です。

キバネツノトンボ

明るい草原にいて、春から初夏に出てきます。

ツノトンボは、トンボではなく、アリジゴクのなかまです。とまるときは、ガのように、翅(はね)を屋根型にたたみます。

晴れた日の日中、ガのように、直線的に飛びまわります。

ツノトンボのなかまは、つまむと、変な臭いを出しますよ。

キバネツノトンボをつかまえました
休んでいるキバネツノトンボ
サカハチチョウ

山地の渓流沿いに、よく見られます。春と夏の2回、成虫が出ます。

モンシロチョウよりもふた回りくらい小さいです。

春に出る個体は、まだら模様がキレイで、ほかのチョウとまちがえることはありません。夏に出る個体は、イチモンジチョウによく似ています。

八の字が逆さまの模様だから、逆(さか)八(はち)の名がつきました。

春のサカハチチョウ
夏のサカハチチョウ
ハルゼミ

マツ林にいる小さなセミで、4月下旬から5月に現れます。

ゲーゲーっとカエルみたいな声で鳴きます。姿を見るのは、難しいです。

声がきこえたら、録音して送ってください。数秒でじゅうぶんです。

ハルゼミ
ヨツボシトンボ

植物のよく茂った池に、初夏に見られるトンボです。5、6月頃です。

シオカラトンボくらいの大きさで、ふっくらしています。模様は独特なので、つかまえることができれば、他のトンボと間違えることはありません。

ヨツボシトンボ
ウバタマムシ

春から夏にかけて、マツの木のあるところにいます。飛んでいたり、倒木にいたり。

ふつうのタマムシ(ヤマトタマムシ)と同じくらいの大きさで、形はよく似ていますが、枯れ木のような色です。なかなか、シブい美しさです。

ウバタマムシ
シロスジコガネ

初夏に現れます。白砂青松の海岸など、砂浜のあるところにいます。夜、灯火に飛んできます。

昔は阪神間の海岸にも見られました。今はどうなのかな?

こちらの記事でも紹介しています。ぜひさがしてほしいです。

シロスジコガネ
スジグロシロチョウ

春から秋まで、見られます。モンシロチョウより、日陰の湿ったところを好みます。

モンシロチョウとほぼ同じ大きさで、飛んでいるときは、同じように、ただの白い蝶です。

翅(はね)の脈が黒いのと、翅の付け根のオレンジ色が目立ちます。

飛んでいる姿で区別できたら、かなりの上級者。

スジグロシロチョウ。翅の脈が黒いです。
こっちは、モンシロチョウ
ヒョウモンチョウ類

みつかるかもしれないヒョウモンチョウ類は、つぎの7種類です。

ツマグロヒョウモン
メスグロヒョウモン
ミドリヒョウモン
クモガタヒョウモン
ウラギンヒョウモン
オオウラギンスジヒョウモン
ウラギンスジヒョウモン

見分けるのが、難しいかもしれません。わからないときは、写真を撮って、送ってください。

ツマグロヒョウモンは、年に何度も発生し、春から晩秋まで、見られます。ほかのヒョウモンチョウ類は、6月から10月上旬頃まで。

ミドリヒョウモン
オオウラギンスジヒョウモン
ツマグロヒョウモン
ウラギンヒョウモン
アカスジキンカメムシ

図鑑にもよく紹介されているキレイなカメムシですが、西日本では多くありません。

キブシ、クルミなど、若い木の実にやってきて、汁を吸っていることがあります。

アカスジキンカメムシ
キイトトンボ

梅雨の頃から夏にかけて、湿地に見られます。

草むらを黄色い爪楊枝(つまようじ)が飛んでるような感じ。

キイトトンボ
キハダカノコ

梅雨の頃、草むらにいます。

翅の模様が「鹿の子まだら」だから、カノコガです。

ふつうのカノコガは、よくいるのですが、別の種類の「キハダカノコ」の方を、みつけてほしいです。胴体の模様がちがいます。

写真が必須です。

キハダカノコ(みつけてほしいです)
ふつうのカノコガ(対象外)
コカブトムシ

2cmくらいで、一見、カブトムシのなかまとは思えません。でも、オスには短いツノがあります。

カブトムシより、いい環境にいるような気がします。どこにいるのか、気になります。

樹液に来ないし、ライトにも飛んできません。道端を歩いているところを偶然見つけてください。

コカブトムシ(メス)
オニヤンマ

日本最大のトンボ。つかまえたら「どや顔」になりますよ。

都会にはいません。山に行けばいますが、どれくらいの山に行けばいるのか、気になります。

オニヤンマ
シマゲンゴロウ

夏から秋、田んぼや池にいます。夜、灯りに飛んでくることもあります。

1.5cmくらい。泳いでいる姿、かわいいです。

コシマゲンゴロウは、小さくて1cm足らず。名前は似ていますが、縞模様はぜんぜん違います。コシマゲンゴロウも対象種です。

シマゲンゴロウ
コシマゲンゴロウ
ハンミョウ(ナミハンミョウ)

越冬後の成虫が初夏に、新成虫が夏から秋にかけて、見られます。

草の生えていない、日当たりのよい裸地にいます。

ハンミョウ
ヒゲコガネ

真夏に現れます。平地の河川敷にいて、夜、灯火に飛来します。

コンビニなど、要注意。

触角まで入れると、4cmくらいあります。カブトムシを除いて、いちばん大きなコガネムシです。

メスは、ヒゲが小さいです。

ヒゲコガネ
トモンハナバチ

夏、メハジキなど、シソ科の花にやってきます。

ミツバチより大きく、がっしりとした黒い体に、鮮やかな黄色い斑紋があります。

ぎゅっとつまむと刺されますよ。ハチですから。でも、攻撃してくることは絶対にありません。

トモンハナバチ
ミズカマキリ

ほぼ年中、見られます。

水深のある池やゆるやかな流れの水路、人工的な貯水池にいることもあります。

まわりに生息地のあるところでは、幼稚園や学校のプールに飛んでくることも。

おたまじゃくしをつかまえたミズカマキリ
ナベブタムシ

ほぼ年中、見られます。

底が小石の、サラサラ流れる浅い川にいます。

よく似たトゲナベブタムシは、砂地の川にいます。

ナベブタムシ
ミイデラゴミムシ

夏から秋、田畑の畔や、草地で見られます。夜行性で、夜、灯りに飛んでくることもあります。

黄色と黒の独特の模様なので、ほかの虫との区別はしやすいです。

つつくとお尻からガスを噴射することで、有名です。

ミイデラゴミムシ
オキナワルリチラシ

森林地帯に、夏から秋にいるはずです。

とても美しい蛾です。みつけたら、とてもうれしいでしょうね。

2012年に福崎町で発見されています。よく似たツシマキモンチラシと思われる蛾が、六甲山で発見されています。

オキナワルリチラシ(石垣島)
ツシマキモンチラシ?
クツワムシ

夏の終わりから初秋、クズなどの生い茂った林縁の茂みから、鳴き声が聞こえます。

5cmくらいある、大型の虫ですが、姿を見つけるのは難しいです。

がちゃがちゃと鳴いている声を録音して送ってください。数秒でじゅうぶんです。

唱歌「むしの声」に「がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわむし」の歌詞がありますよ。

クツワムシ。緑色の個体もあります。
ルリモンハナバチ

秋、日当たりのよいところに咲く、マリーゴールドなど、各種の花にやってきます。

ミツバチと同じか少し大きいくらい。写真より、実物の方が、青い斑紋がよく目立ちます。

ウスルリモンハナバチもいます。やや小型。梅雨の頃にいて、白っぽい青色です。

とても飛ぶのが早いので、花にとまっていないと、存在に気づかないかも。

ルリモンハナバチ(ナミルリモンハナバチ)
ウスルリモンハナバチ
カトリヤンマ

夏から秋に現れ、ギンヤンマやオニヤンマよりも、秋遅くまで、見られます。

ギンヤンマより小さく、細く、腰がくびれています。眼の色はとてもキレイです。

日没後、コウモリが飛ぶくらい薄暗くなった頃、林の縁などを、低空で素早く飛び回ります。目が効かなくなる前に、勝負しましょう。

カトリヤンマ(オス)
カトリヤンマ(メス)腰の部分は緑色。
トゲナナフシ

秋、雑木林の地表にいたり、人工物の上にいる姿が発見されます。

秋遅く、11月いっぱいくらいまで、見られます。

トゲナナフシ

主催者

NPO法人こどもとむしの会は、兵庫県版レッドデータブック(昆虫類)の改訂に協力し、この情報収集活動を、主催しています。

主催:NPO法人こどもとむしの会
協力:佐用町昆虫館・兵庫県立人と自然の博物館・環境科学大阪 株式会社

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