今シーズンも開館! 令和5年4月1日の昆虫館

雲一つない空に時折花吹雪が舞う中、佐用町昆虫館は5か月間の冬眠から覚め、今シーズンの開館初日を迎えることができました。

昆虫館シーズンインを告げるカタクリの花

館内の準備がひととおり整ったので、館内やちょうちょひらひらハウス(蚊帳)で展示する虫たちの調達のため、キッズスタッフのつるぎ君は山に虫採りに。一日館長は川に虫採りに。マニアックな展示物が色々採れましたよ。

さて、虫の準備も終わったので、いよいよオープンです。早速子どもたちが遊びに来てくれて、ゆっくりと楽しんでくれました。

最初はちょっと怖がっていたけど、色々な昆虫と仲良くなれた姉妹。
愛情込めて育てたマダガスカルオオゴキブリを連れてきてくれました。

昼前にはスタッフの内田さんが、前夜のライトトラップの成果のオオシモフリスズメを連れてきてくれました。この時期にだけしか見られない大きな蛾で、触ると小さい声でチイチイと鳴きます。

オオシモフリスズメと少年。

本日の特別展示は館の横を流れる寺谷川で開館前に捕まえてきたトビケラやカワゲラ、カゲロウやヘビトンボなどの幼虫です。姿かたちも習性も様々で面白いですよ。

ヒゲナガカワトビケラとその巣、カゲロウやカワゲラの仲間など色々。
きれいな川に棲んでいるヘビトンボの幼虫。トンボとは全く違う仲間です。

とてもいい天気だったので、みなさん館内よりも野外で虫採り網を持って走り回って楽しんでいました。
中庭や周辺ではツマグロキチョウ、キタキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、テングチョウ、トラフシジミ、イカリモンガ、ニワハンミョウなどのほか、この季節限定のツマキチョウやアイヌハンミョウ、ビロードツリアブも採れていて、中にはじっくり粘ってニホントカゲを2頭も捕まえてきた子もいましたよ。

季節限定のアイヌハンミョウ
庭に飛び込んできたトラフシジミのオス。表は青紫色に輝きます。
長期戦を制してとっても素早いニホントカゲを捕まえました!やったね!

シーズンオフにスタッフが作り上げた新しい虫採りスポット「鹿柵」(愛称募集中!)もオープンしました!
今はまだ何もないように見えますが、昆虫が集まる花や幼虫が食べる植物をたくさん植えていますので、もう少しすると育ってきてたくさんの昆虫たちが集まってくることでしょう。
昆虫館の周りにもたくさんいるシカが入ってきたら大変なので、外に出る時には扉を閉めてくださいね。

これから植物が育ってきて、楽しい虫採りスポットになるはずです。

館内には新しい朝ドラ「らんまん」の主人公のモデル、牧野富太郎博士ゆかりの植物もあるので探してみてくださいね。

キッズスタッフの栞奈さんが書いてくれました。

今シーズンも10月末までの土・日・祝日に開館しますので、ぜひご来館くださいませ。
みなさまのお越しをお待ちしております!

2023年4月1日 快晴
 来館者:19名
 一日館長:髙橋弘樹 スタッフ:三村ファミリー
  応援:齋藤泰彦、岡田浩資、内田隼人、垣内ファミリー、石川ファミリー
(報告:髙橋弘樹)