夏がはじける! 22日の昆虫館

朝から夏空

 22日は、朝からまぶしい夏空の一日でした。こんな夏空を見ていると、虫採りに行きたくなりますよね! 「あの樹液食堂は、今、どうなっているだろう」「あの池のまわりには、あのトンボがとんでいるだろうな」「そろそろあの虫が登場するころだな」 そんなことを考えただけで、ワクワクしてきませんか?  そんなワクワクで心をおどらせながら、開館時間がやってきました。

今日もこどもたちの歓声がきこえます

 朝からたくさんのお客様をお迎えしました。けれども、良い天気の一日でしたから、ラボの中はそれほどこみあったりはしません。ラボの虫たちをさわった後は、みんな手に手に網とカゴをもって、昆虫館の庭や、外の原っぱで虫採りに夢中になるからです。チョウは少なめでしたが、そのかわりにトンボや甲虫がたくさん見られました。特に夏の甲虫は、今がいちばんの盛りです。

 昆虫館の外に、材木を積んであるところでは、タマムシやカミキリムシがたくさん採れました。中でもいちばんの獲物は、ここ2年ほどは採れていなかったルリボシカミキリです。☆☆☆

 こちらは庭のブッドレアに来たダイミョウセセリ。後ろ翅が破れています。鳥にやられたのかな?

 子どもたちは、採ってきた虫を蚊帳の中へ放してくれます。小さい子たちは、蚊帳の中なら、虫を追いかけやすいので、蚊帳の中も大にぎわいです。オニヤンマやアブラゼミも、蚊帳の中ならかんたんにつかまえられますからね。

 昆虫館の庭では、イモリプールが人気です。ふしぎなんですが、虫にさわれない子も、イモリなら大丈夫だったりします。冷たい水に手をひたすだけでも、夏を満喫できちゃいますね。

 クーラーが効いたラボの中では、大人も子どもも、虫をさわるのに夢中です。ヘラクレスやオオクワガタやニジイロクワガタも人気ですが、マダガスカルゴキブリやニシキキンカメムシも人気です。昆虫館の庭で採れたブドウドクガの毛虫も、毒がないのでみんなにさわってもらいました。とてもきれいな幼虫です。午後には、スタッフがタマムシを持ってきてくれました。タマムシって、意外と「生きているやつを生で見る」機会がないんですよね。

 そんなこんなで、ステキな夏の一日はゆっくりと過ぎてゆきました。

ラボの中での楽しいひととき

ヘラクレスは大人にも人気です

ニシキキンカメムシの卵たち もうすぐ孵化ですね

こちらはニシキキンカメムシの幼虫です。メタリックやなあ。

ふたりでポーズ。いい顔いただきました!

自分の観察ノート持参で、いっしょうけんめいスケッチしてくれました。

お兄ちゃんはヘラクレス、私はハグロトンボ 

やっぱこれだよね!

 というわけで、楽しい夏の一日。昆虫館でいい思い出を作ってもらえたでしょうか? だったら、スタッフもうれしいです。まだまだ夏はこれから。昆虫館で待っていますよ。

【今日昆虫館にいた虫】

 オニヤンマ・ハグロトンボ・タマムシ・ヒシモンナガタマムシ・クワカミキリ・キボシカミキリ・ゴマフカミキリ・トラカミキリの一種・ヘビトンボ・ダイミョウセセリ・キタキチョウ・カゲロウの一種

一日館長 久保弘幸 スタッフ 八田康弘 応援 三村寛子 高橋弘樹