【MMニュースNo.5】キンイロジョウカイ・ホタル(ゲンジとヘイケとヒメ)・イシガケチョウ・ミドリシジミ そして・・

 MM調査に参加していただいている皆さん。これから参加してみたいと思っている皆さん。お待たせしました。6月5日以降に皆様からいただいた情報をお知らせしますね。

 このところ急にむし暑くなって、夏の虫たちの季節になりました。毎日報告される皆さんの熱意におどろきます。ワタシも暇さえあれば虫さがしをしていますが、とても皆さんにはかないません。やっぱりたくさんの目で探すのって、大事ですよね。

キンイロジョウカイ

6月4日に「キンイロジョウカイ大募集!!」とお伝えしたら、さっそく、情報をいただきましたよ。神戸市北区、淡路市、上郡町、堺市からですが、そのうち2件は「栗の木に来ていた」そうです。キンイロジョウカイと栗の木、何か関係があるんでしょうか??? 

キンイロジョウカイ(淡路市 井嶋幸司さん)

ゲンジ・ヘイケ・ヒメ=ホタル3兄弟登場

梅雨空とともに、ホタルも出始めたようです。佐用町では「ゲンジとヘイケとヒメを同時に採集した」なんていうウラヤマシイ情報もいただきました(6月5日 石川大馳さん・島岡優さん)。石川さんの観察では、ゲンジ・ヘイケ・ヒメは近い場所にいたけれど、それぞれ飛んでいる場所が少しずつ違っていて面白かったそうです。島岡さんがヒメボタルを採集したのは、山のふもとだったということで、ホタルでも種類によって好みの場所が違うようですね。

 6月10日には三田市で島岡優さんが、6月11日には三村剣義さんが神河町で、それぞれヘイケボタルを観察されましたが、島岡さんは「ゲンジホタルとは違う場所の山手側で飛んでいました」、三村さんは「ゲンジボタルとヘイケボタルが、道を挟んできれいに分かれてたくさん飛んでいた」と報告してくれました。う~ん、ゲンジとヘイケは仲が悪いのか?? とても面白い観察ですね。

ヒメボタル(佐用町 島岡優さん)
ヘイケボタル(神河町 三村剣義さん)
仲よさそうな、ヘイケボタル(上左)とヒメボタル(上右) あ、ゲンジ(下)が乱入!(佐用町 石川大馳さん)

イシガケチョウ

イシガケチョウは南方系のチョウですが、今はすっかり、近畿地方に定着しました。寒くてもチョウのままで冬を越すんです。幼虫が食べているのは、イヌビワというイチジクの仲間の木の葉です。ちょっとした雑木林や町中の公園などにも生えていますから、イシガケチョウはこれからも広がってゆくんでしょうね。

イシガケチョウ(姫路市 北詰涼太さん)

アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミ・ミドリシジミ

5月の下旬から7月ごろまでは、「ゼフィルス」の季節です。ゼフィルスとは、森にすんでいるミドリシジミの仲間をさす言葉です。「森の宝石」と呼ばれることもある美しいチョウです。

アカシジミ(宍粟市 林幸一郎さん テングチョウにまじって、ひときわめだっていたそうです)
ウラナミアカシジミ(三田市 島岡優さん 下草に降りていたそうです)

 早朝や夕方の雑木林に行くことがあったら、小さなチョウに注意してみてくださいね。

 ほかにもたくさんの情報と写真をいただきました。全部をご紹介はできなくて申し訳ないのですが、いくつか写真をご紹介します。

ハッチョウトンボ(三田市 八田康弘さん 湿地にたくさん飛んでいました)
アオヤンマ(明石市 望月沙綾さん ヨツボシトンボ、チョウトンボ、クロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボなどと縄張り争いをしていました)
サラサヤンマ(西宮市 宇野宏樹さん)
ツマグロヒョウモンの幼虫(神戸市北区 仲山颯祐さん)すごいトゲトゲですが、刺しませんよ

 梅雨空でも、虫たちの世界はどんどん夏に向かっているようです。ガンバレMM調査員!!