ちくさ高原の虫たち〜昆虫館へ行くついでに、足をのばすと楽しいよ

7月26日(日)に予定していた「ちくさ高原むしとり夏の陣」は、悪天候が予想されたため、残念ながら中止となりました。

しかし、スタッフは、近くまで来ていましたので、現地に行ってまいりました。
楽しみにしていたみんなのために、どんな虫がいたのか、レポートしておきましょう。

昆虫館の予約が取れなかった方、第1部や第3部に予約の方も、昆虫館の前後に、ちくさ高原へ行ってみると、いいことがあるかもしれません。

さて、ちくさ高原へは、昆虫館から、千種川に沿って北へ北へ、車で30分少々。
標高900mくらいの高原で、スキー場です。昆虫館(260m)とはずいぶん気候が違います。
気候が違うと、いる虫の顔ぶれもずいぶん違います。
ハチ北高原の一部を切りとったようなテイストです。

エゾゼミ

高原の手前くらいから、エゾゼミの声が車窓越しにきこえます。
スキー場では、アカエゾゼミも、遠くの梢で、鳴いています。
つかまえるのは絶望的なので、声だけお楽しみ、ですね。

イナゴモドキ

スキー場なので、草原が広がっています。

里から避暑にやってきたアキアカネが、そこらじゅうにいます。子どもたちにも簡単にとれますよ。
草むらにはバッタがたくさんいて、その多くは、ハチ北高原と同じく、イナゴモドキです。
これは山地の明るい草原にいる虫で、里の方にはほとんどおりません。
ガレ場や裸地にはハンミョウもいるようですが、この日は見られませんでした。
ハンミョウ類は、曇ると動かなくて、みつかりません。

オオセンチコガネ

シカが多いです。シカの糞があちこちに転がっています。
なにやら大きなうんちに、オオセンチコガネが近づいてきました。でも、去って行きました。

何のうんちでしょうね・・・?

フタコブルリハナカミキリ

広葉樹は少なく、しかも、虫とりしやすい場所にはほとんどありません。
ノリウツギ、リョウブ、クマノミズキの花が咲いていました。

ノリウツギには、ハナカミキリ類や、オオトラフコガネ、ヒョウモンチョウ類が来ています。

フタコブルリハナカミキリを発見しましたが、手でとろうとして、あえなく紛失
オオウラギンスジヒョウモンは、林縁部に多いです。

ルリボシヤンマ

いい感じの水たまりがありました。

ここしばらくの雨で水面が広がっただけで、水生昆虫類はほとんどいません。
しかし、生えている植物からして、年中、水が涸れないところもあるようで、キイトトンボ、ハラビロトンボ、ルリボシヤンマといった、湿地性のトンボがいました。
9月半ば頃に行けば、ルリボシヤンマの成熟した個体が採れて、楽しいでしょう。

かわいいキイトトンボ
羽化直後のルリボシヤンマ

キャンプ場周辺

高原手前のオートキャンプ場、クリンソウ群生地周辺は、広葉樹が多く、遊歩道もあります。
高原とはいえ、真夏の炎天下は、つらいです。そんなときは、スキー場より、こちらの方が、快適に虫とりできるでしょう。

ちくさ高原には、シカが多いので、マダニも多いようです。
私には1匹もついてませんでしたが、かたまっていることがあるので、ときどきご注意。
ヤマビルは、いませんでした。

確認された主な昆虫

キイトトンボ、ルリボシヤンマ、タカネトンボ、ハラビロトンボ、オオシオカラトンボ、アキアカネ、イナゴモドキ、ヒナバッタ、キリギリス、ヒメギス、ホソクビツユムシ、エゾゼミ(声)、アカエゾゼミ(声)、ヒグラシ(声)、エサキモンキツノカメムシ、クロナガオサムシ、オオセンチコガネ、スジコガネ、ヒメコガネ、マメコガネ、アオハナムグリ、ナナホシテントウ、アオカミキリモドキ、ムネアカジョウカイ、フタコブルリハナカミキリ、マルガタハナカミキリ、ニンフハナカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、ハンノアオカミキリ、モンキチョウ、オオウラギンスジヒョウモン、ミドリヒョウモン、ウラギンヒョウモン、ヒオドシチョウ、コムラサキ、ジャノメチョウ、シオヤアブ


ちくさ高原調査員:八木 剛・安岡拓郎・内田隼人・髙橋弘樹

トップへ戻る