おうちで セミナリエ!

梅雨も明けたし、いよいよ夏休み!

とはいっても、コロナの感染者数はどんどん増え「GO TO 」なんて言ってるけど旅行に出かけるのはどうも。という方に おすすめの おうちで家族みんなで感動できる「いのちのイベント~セミナリエ~」のご紹介です。

18時からオバサン3人おしゃべりしながらウォーキングをしているのですが、7月に入るとセミ星人(ま、幼虫なんですが)たちが地中から這い出しているのにほぼほぼ毎回 遭遇します。セミが毎日うるさいほど鳴いているところなら絶対います。目印は抜け殻。私たちは「KARAちゃん」と呼んでいますが、KARAちゃんのついている樹をよ~く見てください。います。います。「NAKAMIちゃん」(幼虫のことです)。ゆっくり、ゆっくり、止まっているみたいにゆっくり樹をのぼっています。公園の立派な樹より住宅地の外周道路の街路樹のほうが樹が独立しているので見つけやすいように思います。植込みのツツジの葉についていたりもします。地面を歩いている子もいますが、まだ明るい18時~19時頃なら30cmぐらいから2mぐらいまでの見つけやすいところにいます。

います!います!抜け殻とちがって、中身入りなので黒っぽくてすぐわかります。
うちの近所ではケヤキが一番人気!

毎年「いどうこんちゅうかん」のカヤに入れるセミ採集で近所の「セミのなる樹」をチェックしているせいかもしれませんが、目が慣れてくるとすぐ見つけることができます。

中学校の前。学校周辺はねらい目かも。

まだ明るい18時半でも背中が割れて羽化し始めているNAKAMIちゃん(↑)。羽化がはじまるとストップできないので、こういう子はそっとそのままにしておいてあげましょう。無理に連れて帰ると羽化失敗して死んでしまいます。

この子(↑)は、雨にたたかれたのか羽化できずに固まって死んでしまったようです。(前夜は豪雨でした)

セミが出た穴。木の根に沿って穴が開いています(右写真はしあわせの村)
気の早いこの子(↑)はまだ明るいのに羽化終了。OTONAちゃんです。左のKARAちゃんから出ました。一夜あけると、ただのセミになってしまいます。

ゆっくり樹をのぼっているNAKAMIちゃんを注意してそっと採ります。ツンとはじくとボトンと落ちてしまいます。思ったより重いです。ツメは鋭くって腕にくっつけると登ってきます・・・・・などなど遊んでいると羽化がはじまってしまうので2匹ぐらい見つけたら、急いでおうちに連れて帰りましょう。虫カゴやシールバッグなどに入れて暗くならないようにして持ち帰ります。Tシャツにつけて帰っても楽しいですね。(服からはずすときにツメが引っ掛からないよう注意!)私は両手に1匹ずつ軽く握りこんだまま。落ち着かないのか羽化ははじまりません。ちょっとぐらい落としても大丈夫。けっこう頑丈です。

まずは明るいところで幼虫観察。土まみれで触覚がかわいいです。成虫と同じく鋭い刺す口を持っています。つまんで見ていたら「いや~~!」と言ったので(ホントは何も言ってない)羽化しやすい場所にくっつけてあげましょう。

これは100均の洗濯物かご。2個買って「入れこ」にすると大きな虫かごになります。チョウやバッタに使ってます。

こんな風においてやります。カーテンや網戸がいいですね。登れるのなら壁でもOK。落ち着けるところまでのぼっていきます。歩いているうちはさわっても大丈夫。
薄暗いところに置くと、すぐに羽化がはじまります。「ゆっくり見たいから、もうちょっと後がいいのだけど。」って時は電灯の下に置きます。明るいと羽化がはじまりません。始まったら明るくしても大丈夫です。一度羽化のスイッチが入ったら止まらないようです。

用意はいいですか? それでは、セミ星人の羽化ショーのはじまり!はじまり! 

でも、途中で絶対さわっちゃだめですよ!

①背中がパカっと割れて羽化のスタート。②ぶるぶる震えながらむくむくと出てきます。③頭も出ました。④半分脱いだ感じ!

ここからがこのショーの醍醐味?!ドキドキはらはらの「セミバウワー」です。

①糸のようなものは気管です。②セミバウワー。あえて写真は載せません。ご自分でじっくり観察して感動してください。セミぞりが半端ないです。③完全に殻から抜け出ました。

しばらくすると縮んでいた翅もきれいに広がります。なんて美しいのでしょう!セミ星人に乾杯です! 翅が広がってしばらくすると抜け殻の上から 3歩・4歩・5歩 移動します。2匹目も無事羽化。お祝いにシュレーゲルも飛びつきました。さすがに獲物とは思わなかったみたいです (;^ω^)

ほぼ1時間の いのちのショー「セミナリエ」。お楽しみいただけたでしょうか? まだの方は是非!

羽化したセミは、そのままそぉ~っと翌朝までおいてあげてくださいね。明日の朝には体も固まり色もついて、お馴染みの成虫になっています。今回は2匹ともクマゼミのオスでしたが翌朝めざましのように鳴くことはありませんでした。鳴く練習も必要なのかもしれません。2匹とも窓辺でバタバタ騒いでいました。窓を開けて外に逃がしました。

暑い時期ですが、夕涼みがてらご家族で散歩しながらセミの幼虫をさがしてみてください。
そして「おうちでセミナリエ」。 おすすめです。

★勝手にセミ用語★ 使ってみてください (^O^)
セミナリエ:セミ星人の羽化を観察するむしの会のイベント誰が名付けたのか・・・今年は開催できていません
【八木註】セミが大人になる瞬間を、ライトアップしてお祝いしよう!、というイベントです。2014年、東京都港区の「麻布アートフェスタ」で命名されました。以後、使わせていただいております。

セミ星人:羽化のために地上に出現したセミの総称です。見る人に感動を与えてくれます。人知れず羽化する個体がほとんどです。みんなで観察してあげましょう。バルタン星人はセミ星人とザリガニを合体させたものだと聞いたことがあります。
KARAちゃん:セミ星人のぬけがらです。子どもたちの遊び相手。もろいです。動きません。(おさんぽ仲間のグニゴン命名)
NAKAMIちゃん:地面から這い出してきた幼虫です。何年地中にいたのでしょう。土中で育っている幼虫とは全然ちがう羽化の日だけの特別な存在です。肉質で弾力があります。動きます。しっかり樹をのぼります。
OTONAちゃん:羽化直後のまだやわらかで神秘的な姿のセミの成虫をそう呼びます。オスでもまだ鳴きません。体液がまわってしっかり硬く色づいたら、ただのセミとなってしまいます。瞬間の美しさです。
セミバウワー:荒川静香もまいった!と言うでしょう。重力をうまく使って羽化するセミ星人に拍手!(おさんぽ仲間のイガちゃん命名)

「KARAちゃん、み~~っけ!」とか「NAKAMIちゃん、発見!」とか「NAKAMIちゃん、18時38分、確保。」のようにご家族で”勝手にセミ用語”も使ってみてください。盛り上がります。学術用語ではないので悪しからず。佐用町昆虫館公認でもありません。新しくセミ用語を作ったら教えてください。

【吉岡朋子】

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