初蝶ニュースNo.4

 初蝶ニュースを楽しみにしていただいている皆様。今回は、担当者久保の事情で、ニュースの発行とブログの更新が遅くなりましたことを、お詫びいたします。

初蝶組 アゲハチョウ登場!

 アゲハチョウが出ました‼️ 早い出現です。

 芦屋市の長田さんからの報告です。マンションの室内での発見ですが、状況からみると、屋外の洗濯物についていた可能性が高そうですね。まだアゲハチョウには寒い時期ですが、春本番にまた一歩近づきましたね。

アゲハチョウ 1ex. 3 月6日 芦屋市 長田 樹さん

 今週はちょっと天気が悪い日が多かったせいか、モンシロチョウ・モンキチョウの情報はありませんでした。

 そのかわりに多かったのが、シジミチョウ科です。シジミチョウ科の一番手は、大抵はルリシジミかベニシジミですが、今年は初めて、ツバメシジミがルリシジミと同着1番になりました。あとはヤマト、ベニ、トラフ、コツバメでしょうか。

ツバメシジミ 1ex.  3月1日 三田市 島岡優さん

ルリシジミ(?) 2exs.  3月1日 高砂市 三村貴之さん

【越冬組は元気いっぱい】

 クロコノマチョウが新しく報告されました。南方系の蝶ですが、雑木林などで成虫越冬します。この時期に雑木林を歩いていると、不意に足元から飛び出して、驚かされることがあります。ルリタテハ、テングチョウ、キタキチョウと、じわじわ増えてきましたが、アカタテハがまだだったかな? あと、イシガケチョウも楽しみですね。

クロコノマチョウ 1ex.  2月25日 加古川市 村山りりかさん

ルリタテハ 1ex. 3月1日 神戸市北区 八田康弘さん

テングチョウ 1ex.  3月1日   相生市 高橋弘樹さん

キタキチョウ

1ex. 2月24日 高砂市 島崎正美さん

2exs.  3月1日 三田市 吉田 現さん

アサギマダラ幼虫 1ex. 3月1日 相生市 高橋弘樹さん

初蛾もいろいろ

【初蛾】
 9種の報告をいただきました。週が進むごとに、少しずつ新しい種が加わります。3月2日には、トビモンオオエダシャク15exs.という記録が報告されました。すごい数ですが、蛾の場合、時々こんなふうに集中的に登場することがありますね。
 シンジュキノカワガも注目です。灯火下で発見された死亡個体ですが、時期的には越冬していたと考えていいでしょう。今年も大発生が見られるかどうか、楽しみです。

シロテンエダシャク 1♂ 2月25日 相生市 高橋弘樹さん
ソトカバナミシャク 1♂ 2月26日 相生市 高橋弘樹さん
ウスミドリコバネナミシャク 1ex. 2月26日 相生市 高橋弘樹さん
シロフフユエダシャク 1ex. 2月24日 明石市 くすもとりょうさん
クロモンキリバエダシャク 1ex. 3月1日 相生市 高橋弘樹さん
トビモンオオエダシャク 15exs. 3月2日 横井那由太さん
スモモキリガ 1ex.  3月1日 相生市 高橋弘樹さん
 2exs. 3月1日 姫路市 三村剣義さん
アケビコノハ(死亡個体) 1ex. 3月1日 姫路市 三村剣義さん
シンジュキノカワガ(死亡個体) 1ex. 3月1日 姫路市 三村剣義さん

【その他の昆虫】
 キュウシュウツチハンミョウ・ヒシバッタ(ハラヒシバッタ?)・マダラトベラキジラミの3種が報告されました。こうやって見ると、ひっそりと冬を過ごしている虫がたくさんいるんですね。ツチハンミョウは青藍色に輝くきれいな虫ですが、カンタリジンという毒をもっていて、さわると皮膚炎になるので、さわったらいけませんよ。

キュウシュウツチハンミョウ 1♂ 3月1日 相生市 高橋弘樹さん
ヒシバッタSP. 1ex. 2月28日 たつの市 高橋弘樹さん
マダラトベラキジラミ 1ex. 3月1日 赤穂市 菅藤康平さん

【今年の冬は寒かったのか】

 今年の冬は、なんだかとても寒かったような気がしますが、ほんとうのところはどうだったのでしょう。去年の冬と今年の冬を比べてみました。寒さの比べかたはいろいろあると思いますが、ひとまず初蝶リレーでよく使っているのは、1日の平均気温です。
 これは神戸市の、去年と今年の、12月~2月の日平均気温を比べたグラフです。こうしてみると、去年の冬の方が、かなり寒かったことがひと目でわかりますね。去年の橙色の線が、今年の青い線の下にあることが多いですし、寒さの底も深かったことがわかります。この間の最低気温も、去年は2月8日に-3.1℃という最低気温を記録し、その前後5日間連続で、最低気温が氷点下を記録しましたが、今年は2月9日の-1.8℃が最低でした。最低気温が連続して氷点下を記録したのも、1月21日~23日の3日連続が最も長く、この間の最低も-1.0℃でした。
 でもどうして、今年の冬はひどく寒く感じたんだろうと思って、もう一度グラフを見てみますと、気温が下がってゆくときのグラフの傾きが、去年より大きいことに気がつきました。つまり今年の方が、気温が下がるときの下がり方が急だったのです。なるほど。
 そして2月上旬からは、気温は急上昇して、春への階段を一気にかけ上がっています。3月に入って、少し寒の戻りがきていますが、この先はどうなるんでしょう。この先の蝶・蛾やそのほかの虫たちの出現に注目です。

 それでは皆様の情報をお待ちしております。(こどもとむしの会初蝶リレー担当久保弘幸)

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