3月12日(木)赤松の郷 昆虫文化館へいざ出陣

佐用町昆虫館で展示する品をお借りしました!

 3月12日(木)佐用町昆虫館の旧ジオラマスペースに置く展示品を借りるため、赤松の郷昆虫文化館を訪れました。
 赤松の郷昆虫文化館は赤穂郡上郡町にある資料館で、人の暮らしの中に息づく、昆虫に関連する調度品を資料として展示しています。なお、来館にはアポイントが必要です。最寄り駅は河野原円心駅です。

河野原円心駅

カッコいい駅ですね
駅にある案内板。 赤松の郷昆虫文化館も明記されています。

 室町時代の武家の家格である四職の一家、赤松氏ゆかりの地なんですね。
 筆者は高校時代、四職を京の山並み赤一色というゴロ合わせで覚えましたが、赤松氏について覚えていることが他になく、少し歴史の勉強になりました(;・∀・)
 赤松の郷昆虫文化館まではここから徒歩15分程です。

赤松の郷 昆虫文化館

 赤松の郷昆虫文化館に到着。

赤松の郷昆虫文化館の全体写真

 かつては幼稚園だったそうで、写真では見えませんが滑り台等の遊具が当時のまま残されていて、どこかノスタルジックな様相です。子どもたちが遊んでいたグラウンドは、今は青々とした芝生になっています。カンサイタンポポがたくさん咲いていて、モンシロチョウが来ていました。
 開けたスペースなので、灯火採集に良さそうです。

入り口で、トンボのオブジェがお出迎えしてくれます。
幼稚園のプールにはミズカマキリが飛んでくるそうです。
壁面はとてもにぎやかです。姫路城の前に館長の相坂さんが奥さんと並んで描かれています。 左側には姫路市の蝶であるジャコウアゲハがいます。右側の赤い着物の大きな女性は播州皿屋敷のお菊さんだそうです。
ジャコウアゲハは昔、お菊井戸周辺に大量発生し、その蛹が後ろ手に縛られた女性の姿に見えることから、お菊虫と恐れられたそうです。

 さっそく中に入れていただきました。

入り口
館内。膨大な資料がところ狭しと展示されています。写真右が館長の相坂さん。

 入館して驚くのは、膨大な資料の数々です。まともに一つ一つを閲覧していくと、日が暮れてしまいます。相坂さんにダイジェストで解説していただきながら進みます。ジャンルは非常に幅広く、絵や食器、衣類、 防虫用品等の調度類、昆虫学関連の偉人、童謡、武具、お酒、相撲用コオロギを持ち歩くための虫籠、広告等、列挙しきれない程です。相坂さんはこれらの大量の資料を細かく把握されていて、どんなことを聞いても返事が返ってきます。
 筆者は雑貨屋さんのようなところで小物を見るのが大好きなので、佐用町昆虫館用の展示品を探すことも忘れて、のめり込んでしまいました。

防虫用品をしげしげと閲覧する一同

 どれも興味深い品々で、佐用町昆虫館用の展示品を選びきれず議論を重ねていると、赤松の郷昆虫文化館から他の施設に貸与している品があるとのこと。見てみてはどうかと相坂さんより提案があり、ひがし蔵へ移動することになりました。

ひがし蔵

 ひがし蔵は元々、江戸末期に建てられた酒蔵だそうで、現在はアートと音楽を提供するギャラリーとして、地元の方々に親しまれています。
 3月は『胡蝶の舞』というテーマで展示を行っていて、展示品は赤松の郷昆虫文化館より提供されています。背に蝶の羽をつけた踊り子が、華やかに可愛く舞う姿を絵や人形で見ることができます。 展示は3月29日(日)まで続くそうです。
 佐用町昆虫館では4月から、この胡蝶の舞を一つお借りすることになりました。
 相坂さん、ありがとうございます。

佐用町昆虫館

 最後に佐用町昆虫館へ展示品の仮置きにやってきました。

休館中の佐用町昆虫館。暖かい開館の季節を今か今かと待ちわびているようです
展示準備中。メインの胡蝶の舞はまだ秘密。ぜひ見に来てください。お楽しみに~~

 佐用町昆虫館は3月15日(日)、29日(日)に館内をお掃除し、4月4日(土)の開館予定です。
 コロナウイルスによる感染拡大で、兵庫県下でも多くのご家族が大変な思いをされていることと思います。
 一刻も早く感染が終息し、子どもたちが、また元気にミュージアムを楽しむことができるよう願うばかりです。

参加者: 八木、 吉岡、茂見、前田 慧 (報告:前田 慧)