お盆休みの最終日にあたるこの日も、昆虫館は大盛況。
本日のお客さん第1号は、館の庭で開館準備をしていた一日館長の前を横切っていった日本最大のトンボ、オニヤンマでした。
よりによって網を持っていないときに・・・なんて悔しがっていたら、スタッフのだいち君が到着早々に捕まえてきてくれたので、夕方まで室内で展示することにしました。



さらに開館直後には室内にヤブヤンマが飛び込んできたので、スタッフみんなで協力して捕まえて、オニヤンマと一緒に展示しました。
さて、開館時刻になると人間のお客さんも次々と来館され、館内はあっという間に大賑わい。
定番のヘラクレスオオカブトや各種クワガタ、にじいろガイダ(ニシキキンカメムシ)や水生昆虫と触れ合ったり、

この日の特別展示、こちらで情報募集中のシタベニハゴロモのジャンプと真っ赤な後翅に驚いたり、

標本室で日本や世界の昆虫たちの造形の面白さや、美しさを味わったり、

お絵描きコーナーで渾身の一枚を何枚も仕上げたりと、皆さん思い思いに楽しんでおられました。

もちろん、今日の主役のオニヤンマ君も大人気でした。
さすがは今も昔も圧倒的知名度を誇る昆虫少年の憧れの虫のひとつ!やはり姿を見ただけでテンションの上がる親子が多いですね。実際に触るとなると怖がる子も多かったけど、多くの方に大きさと力強さ、輝くような翡翠色の複眼を体感してもらうことができました。


室内の展示を一通り楽しんだら、みんなで虫採り!

ハッピーガーデンはさすがに暑かったけど、

色々なバッタ類やキリギリス、シオカラトンボやアゲハのほか、ブルーメタリックのオオセイボウ(大青蜂)もよく飛んできました。
館の敷地内にもモンキアゲハやミヤマカラスアゲハ、クロアゲハなどが頻繁に飛んできてくれました。

中にはすばしっこいニホントカゲを捕まえてくる子や、

立派なトノサマガエルを捕まえてきた子も!


3時過ぎには空が暗くなり、雷鳴が聞こえてくるようになりました。
昆虫館周辺では雨は降りませんでしたが、停電で館内が真っ暗になってしまいました。
これでは館内の展示がよく見えません。どうしよう・・・と思っていると、スタッフの久保さんから「昆虫館のはらぺこあおむしを見に行こう!」という提案が。

川のそばのアワブキの葉っぱを開いてみると・・・
いたいた。アオバセセリの幼虫です。

みんなで観察をしているうちに停電は解消し、館内の灯りが点灯。お客さんもスタッフもホッと胸を撫でおろすことができました。
さあ、夏休みも残りわずかになってきました。
夏の思い出は足りていますか?
足りないと思う人も、そうでない人も、ワクワクがたくさん見つかる佐用町昆虫館までぜひお越しください!
2025年8月17日(日) 天気:晴れのち曇り
一日館長:髙橋弘樹 スタッフ:久保弘幸、石川亜矢子・元貴・大馳
来館者:129名
(報告:髙橋弘樹)