慶野松原(南あわじ市)で虫とり大会!

9月25日(土)「マツとムシのフィールドワーク~慶野松原 探検隊~」と題するイベントが、慶野松原で行われました。(主催:南あわじ市教育委員会・慶野松原根上り隊)

慶野松原は、国指定の「名勝」

名勝ですから、風光明媚なところです。

そのおかげか、適度な間隔の松の木と木陰、きれいに整地された地面は、みんなで虫を展示するのに、とてもすてきな空間になりました。

枝ぶりがいい場所を選びました。
松の樹皮はガサガサしているので、紙ひもをくくりつけるのにも、好適。

しかし、あまりにキレイな松林の中に、虫は、ほとんどおりません。

虫とりは、浜へ、GO!!

虫とりのメインは、南北1kmにもおよぶ、砂浜です。

夕陽がきれいなことでも、有名ですよ。
広いです。虫とり、しやすいです。

長大な砂浜には、適度に草が生えていて、バッタの仲間がたくさんいました。

松林の中で展示された虫を見て、地元の人たちも、「こんなにたくさん虫がいるんですね!」とびっくり。

つかまえた虫は、38種211個体。昆虫大捜査線をしているその他の場所に比べると種類は少なかったですが、特殊な昆虫相です。

でも、「このバッタは、兵庫県版レッドデータブックAランクに指定されている、貴重なものですよ」などという説明は、いっさい、しません。

そんなことは気にせずに、子どもたちが自由に虫とりできる方が、よほどステキなことですからね!!

秋晴れの下、家族で虫とりを楽しむ風景も、「名勝」じゃないかな?

マツムシもたくさん

終了後も、スタッフは、引きつづき、日が暮れるまで虫の調査をいたしました。

夜になると砂の中から湧き出してくる、オオマルスナゴミムシダマシ

チンチロリンのマツムシがたくさん、スズムシも少々、鳴いていました。
虫の音が、砂浜への波の音と相まって、サウンドスケープとしても、秀逸なところだと思います。

聞き取れるのは、マツムシ、ヒロバネカンタン、スズムシ、カネタタキくらいかな。

ひょっとしたら、松林に近いところにいるから、マツムシという名がついたのかもしれませんね。


「マツとムシのフィールドワーク~慶野松原 探検隊~」

2021年9月25日(土) 参加者:100名弱

スタッフ:八木 剛・井嶋幸司・北詰剛史・北詰真奈・島岡佳子・島岡良治
KidsSTAFF:井嶋 梢・島岡 優・北詰涼太