台風一過 9月18日の昆虫館

台風が前日に福岡県に上陸し、前夜には四国北部、当日昼にかけて紀伊半島のど真ん中を横断していきましたが、この辺りには大きな影響はなく、連休初日の本日は無事に開館することができました。ただ台風一過といっても一日スッキリと晴れることは無く、曇りや雨の時間もある不安定な一日となりましたが。

この台風の影響か午前中は暇だったので館内の水槽の水替えなどをしていると、ようやく一組目のお客さんが来られました。続いて応援の野村智範さんがウナギを連れて登場。

野村さん持参のウナギ

今日はイモリ掴みの名人が大活躍で、昆虫館の水路や池からたくさんのイモリを採ってきてタッチングプールに放してくれました。

イモリ掴み名人その1
イモリ掴み名人その2

午後はラボの中もいつもの賑わいになり、1歳7か月の子どもから大人まで大興奮でヘラクレスオオカブトやニジイロクワガタはもちろん、オオクワガタ、コクワガタ、チビクワガタや、あまり見かけないコカブトムシなどとゆっくりと触れ合っていました。リクエストで登場のナナフシに夢中の家族も!

ヘラクレスオオカブトとふれあう兄弟
顔をよじ登っていったナナフシにビックリ。

不安定な天気の影響か、庭の昆虫たちは活発ではなく、チョウなどもほとんど飛んできませんでした。でもそんな時でもよく探すと面白い生き物たちが隠れていますので、皆さんもあきらめずにじっくりと探してみてくださいね

壁に止まっていたアオバハゴロモ。セミやカメムシの仲間で、草の汁を吸います。驚くとビョ~ンと跳ねて逃げます。
陸上にすんでいる貝、キセルガイの一種。昆虫館の周りにたくさんいるヒメボタルの幼虫(陸生)はこの仲間を食べています。
玄関の近くのレンガに止まっていた小さな蛾、クシヒゲホシオビコケガ(ヒトリガ科)。
壁に止まっていた小さな蛾、アツバの一種(ヤガ科)。鼻みたいに見える下唇鬚(かしんしゅ)が発達しています。

2021年9月18日(土)の昆虫館

来館記帳者:38名  天候:晴れ時々曇、雨
一日館長:髙橋弘樹  スタッフ:八田康弘  応援:野村智範